ガンダムはなぜ強いのか?3つの理由




ガンダム

1ビーム兵器

1年戦争初期、ジオン公国はモビルスーツの開発では先行していたが、ビーム兵器の小型化には難航していた。戦艦に搭載する強力なビーム兵器は大きすぎるのだ。

それに対して地球防衛軍は、ガンダムにおいてビーム兵器の小型化に成功。だからガンダムのビーム・ライフルだけが戦艦を撃ちぬけるのである。ガンダムが白兵戦用であるにもかかわらず、対艦攻撃にも大きな戦果をあげたのも、この強力なビーム兵器のおかげである。

シャアのセリフ「なんということだ あのモビルスーツは戦艦なみのビーム砲を持っているのか」

ただしジオンが開発できなかったわけだから高度な技術であったのであろう、ビーム・ライフルは故障が多かった。特に物資が乏しいホワイトベースでは深刻だった。そこで用意されたのがガンダム・ハンマーである。運動エネルギーを敵に叩きつける原始的な武器だが、運用は容易であっただろう。

ちなみにハンマーはもともと単なるハンマーだったが、ザクを一撃で葬り去る威力、シャアの放ったザク・バズーカにビクともしない頑丈さから、第26話では「ハイパー・ハンマー」にバージョンアップされている。ロケット噴射機能まで追加されている。

ただし、威力には疑問符がつく。劇中ではゴッグに止められていたし…ちなみにジオン軍で初めてビーム砲が使用可能になったモビールスーツがゴッグである。

2装甲

ガンダムの装甲は、月面で精製されるチタン系合金ルナ・チタニウムである。軽量ながら強固で、ザク・マシンガンを至近距離から直撃しても破壊されないほどである。

三重ハニカム構造を採用。蜂の巣のような六角形の断面構造を三重になっている。ダンボールをイメージしてもらえればわかりやすいだろう。

これら(材質と構造)によってガンダム(60トン)は、そんなに巨力な武装なのに、全備重量がザク(74.5トン)より軽いのだ。

3自己教育型コンピューター

戦闘データや行動パターンを蓄積し、応用する能力をもっている。現在のAIのように自分で成長していくコンピューターだったのである。

さらにこのコンピューターは、収集したデータはコア・ブロック・システムを介することで、例えば量産型ジムにも共有されるシステムにも対応していた。アムロの実践データを連邦軍は入手蓄積することで、モビルスーツのソフトウェアをアップさせていた。ジムが1年戦争後期に投入されたにもかかわらず、ジオンの熟練パイロットと戦うことができた背景である。

パイロットはコンピューターのサポートを得てモビルスーツを操縦をする。パイロットがあらかじめプログラミングされた動作を選択して指示を与えると、コンピューターはデータと照らし合わせた上で最適な行動をさせる。

アムロは、サイドスティックによってロック解除し、前後に動かして位置を合わせ、確定スイッチを押す、あおの一連のアムロの操作だけだった。素人パイロットであるアムロ・レイがいきなりガンダムを操縦できたのは、自己教育型コンピューターのおかげだったのである。

(参考文献:『ガンダムの常識』双葉社、『機動戦士ガンダムの機密』猛獣舍)

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