その忠義に天晴れ!王累(おうるい)、劉備を警戒し蜀(劉障)のために命を賭した諫言(かんげん)!【三国志 正史と演義の比較】




三国志

広漢の人。劉璋の忠実な家臣で、従事を務めました。元蜀の主・劉障への命をかけた諫言(危機への警告的なアドバイス)で知られる人物です。

演義の王累

蜀入りを望む劉備に対し、元からの蜀の支配者だった劉障は好意的に迎え入れようとしました。

しかし王累らは、「劉備を蜀の地に入れれば、領土を奪われ、劉障は追われる」と嘆き、劉備を追い返すよう建言しました。

優柔不断な劉障は、張松の進言を入れて、王累の意見は退けられてしまいます。このとき劉備の入蜀に反対したのは。王累だけでなく、黄権、李恢らが猛烈に反対しました。

なかでも王累は最後まで反対し、自らの体を城門から逆さ吊りにし、なおも諌言。しかし、劉障の心は変わらず、王累は吊っていた縄を自ら切り、地面に激突して死んだといいます。

正史の王累

正史には、城門に自分の体を逆さ吊りにした、とは記されているが、落下死の記述はありません

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