第26話 復活のシャア
オデッサの激戦に勝利を収めたホワイトベースは、北アイルランド・ベルファストにある連邦軍基地に修理のため寄港した。
女スパイであるミハルからの通報で新型戦艦が入港したことを知ったのは、宇宙攻撃軍を放逐されたシャアだった。
艦が「木馬」であるにとを確信したシャアは、自ら指揮をとるため前線へと向かう。
ジオンは水陸両用の新型モビルスーツであるゴッグで上陸し連邦基地を攻撃。ゴッグの強烈なパワーの前にガンダムも苦戦を強いられるが、Gブルの主砲で1機を仕留めることに成功する。
残ったゴッグは得意とする水中戦にガンダムを誘い込む。慣れない水中戦に苦しめられるガンダムだったが、格闘戦の末になんとか撃破し、シャア率いるマッド・アングラー隊からベルファスト基地を守り抜いた。
作戦こそ失敗したが、ガンダムと「木馬」の存在を確認したシャアは、打倒ガンダムに向け、闘志を新たに燃やす。
放映日:1979年9月29日/脚本:松崎健一/演出:藤原良二/絵コンテ:斧谷稔/作画監督:安彦良和
第27話 女スパイ潜入!
レビル将軍によってホワイトベース隊は、正武に軍に編入されることが告げられる。
しかし、そのことを不満に思ったカイは、ひとの船を降りてしまう。目的もなく町をさまよう彼は、そこで物売りの少女ミハルと再び出会い彼女の家で世話になることになる。
彼女がジオンのスパイだと気付くカイだが、幼い弟たちのために苦労して働いていることを知り、あえてホワイトベースのこれからの行動予定を教える。
さっそくミハルは情報を打電し、連絡を受けたシャアは、ホワイトベースへの攻撃を開始、水中からの奇襲でホワイトベースを翻弄した。
かつての仲間が苦しむ姿を見たカイは、黙って見捨てることができず船に戻り、修理が終わったばかりのガンタンクで出撃する。
そして敵を撃退したカイは、結局ホワイトベースに残ることなる。この戦闘の間にジオンのスパイが潜り込んでいたことに気が付く者はなかった。
放映日:1979年10月13日/脚本:星山博之/演出:久野弘/絵コンテ:斧谷稔久野弘/作画監督:山崎和男
第28話 大西洋、血に染めて
ホワイトベースに潜入することに成功したジオンの女スパイ、ミハル。
カイやアムロに見つかってしまうが、顔見知りだったカイの機転により、ことなきを得る。
やがて漁民を装ったマッド・アングラー隊のブーンがホワイトベースに接触、ミハルの情報からホワイトベースの行き先が南米であることがシャアに伝わってしまう。
これを知ったシャアはブーンにモビルアーマー・グラブロを与え、ホワイトベースの撃破を命ずる。
グラブロはガンダムを追い詰めることに成功するが、コクピットを狙った起死回生の一撃に沈められてしまう。
一方、自らのスパイ行為によって引き起こされたホワイトベースの危機に、ミハルは責任を感じ、カイとともにガンペリーで出撃する。
互いに引かれ合うものを感じつつ戦うふたりだが、そのさなかミハルはミサイル発射の衝撃で空中に投げ出され、あえなくその命を散らす。そして、誰にも言えない哀しみに、ひとりカイは涙にくれる。
放映日:1979年10月13日/脚本:山本優/演出:関田修/絵コンテ:斧谷稔/作画監督: 中村一夫
第29話 ジャブローに散る!
ホワイトベースはついに地球連邦軍の本部があるジャブローへと到着する。
直ちに艦の修理が開始されるが、その責任者ウッディは戦死したマチルダの婚約者であった。
アムロは自分のせいで戦死させたと謝るが、逆にひとりの活躍で戦局が変化することはないと叱られる。
その頃、シャア率いるマッド・アングラー隊はホワイトベースを追跡することで連邦本部の入口を発見していた。
大兵力を持って攻撃を開始したジオン軍は、ジャブローへの侵入を果たし、ホワイトベースへと近づく。
防衛のために出撃したアムロは、その敵の中に赤いモビルスーツを発見し、相手がシャアだと気が付く。
ふたりが激しく戦っている最中、ウィディがアムロを援護するためにシャアを攻撃、ダメージを与えて撤退に追い込むが、彼は戦死してしまう。
戦闘終了後、アムロからシャア出現の報告を聞いたセイラは、激しく動揺するのであった。
放映日:1979年10月20日/脚本:荒木芳久/演出:貞光地絵/絵コンテ:斧谷稔/作画監督:安彦良和
第30話 小さな防衛線
ジャブローで正式に辞令を受けるホワイトベース隊。
軍に入されるにあたってカツたち3人の子供をどうするかが問題となり、ジャブローの施設に収容される。
だが、3人組の心はホワイトベースから離れがたく、施設から脱走する。
その頃シャアはジャブローへの攻撃を目論み、特殊工作隊を加えてびジャブロー基地へと向かう。
潜入に成功したシャアは 連邦軍のモビルスーツの量産工場を発見し破壊しようと爆弾を仕掛ける。
しかし、ホワイトベースに戻ろうとしていた3人組がそれを目撃、敵に捕まりながらも力を合わせて出し、その活躍で破壊工作未遂に終わる。
この最中、シャアとセイラはばったり出くわし、ふたりは驚きながらもつかのま短い言葉を交わす。
3人の子供も無事ホワイトベースに戻り、強い希望とクルーの意見が聞き入れられ引き続き艦に残ることになった。
その頃ブライトはホワイトベースをおとりとして使うことを告げられていた。
放映日:1979年10月27日/脚本:山本優/演出:藤原良二/絵コンテ:藤原良二/作画監督:安彦良和
参考:別冊宝島662『僕たちの好きなガンダム』など