第36話 恐怖!機動ビグ・ザム
ソーラ・システムにより突破口を開いた連邦は、ジムとボールを大量に投入。ソロモンでの戦いは要塞内部へと移っていった。
そんななか、要塞の中にまで敵の侵入を許してしまったドズルは、モビルアーマーのビグ・ザムに自ら乗り込み応戦を開始。
要塞内のジムやボールを大型メガ粒子砲で蹴散らし、連邦の艦隊へと特攻を仕掛ける。
スレッガーとアムロはドズルの攻撃を阻止すべく、ガンダムとGアーマーをドッキングさせ、ビグ・ザムに接近、懐にもぐりこむことに成功する。
だがその際のドズルの反撃により、スレッガーは外に放り出され、宇宙の塵と化してしまうのだった。
スレッガー捨て身の攻撃により活路を見い出したアムロは、Gアーマーからガンダムを射出させビグ・ザムに致命的なダメージを与えることに成功。爆発寸前の機体から出てきたドズルは銃を取り、ガンダムに最後の抵抗を試みる………。
放映日:1979年12月8日/脚本:松崎健一/演出:関田修/絵コンテ:斧谷稔/作画監督:山崎和男
第37話 テキサスの攻防
ドズル率いる宇宙攻撃軍は壊滅しソロモンは地球連邦軍の勢力下に収まった。
ギレンは、ア・バオア・クーを最終防衛ラインとし、地球連邦軍を迎え撃つことを宣言する。
一方、ソロモン残存戦力の掃討任務に就いたホワイトベースは、暗礁空域・テキサスコロニーを目指していた。
待ち受けるは、男の面子を賭けてモビルスーツ のギャンに乗り込むマ・クべ。
アムロはマクベの仕掛けた罠を回避しつつも、コロニー内へと誘い出されてしまう。
シャアとララァが見守る中、風吹きすさぶ荒野でガンダムとギャンの一騎討ちが始まる。
しかし、ニュータイプとして覚醒しつつあるアムロに対して、万策尽きたマ・クベに勝ち目はなかった。ガンダムのビーム・サーベルがギャンのコクピットを焼き尽くし、マ・クべはあえなく戦死する。
モビルスーツの爆発のさなか、アムロはララァの視線を感じ、ララァはアムロの意識を感じていた…。
放映日:1979年12月15日/脚本:山本優/演出:貞光紳也/絵コンテ:斧谷稔/作画監督:中村ー夫
第38話 再会、シャアとセイラ
依然としてホワイトベースとマ・クベ艦隊は、テキサスコロニー周辺でお互いの姿を確認できないまま対時していた。
しかしそこにワッケイン司令のマゼランが到着。これによって均衡が破れ、マ・クベ艦隊は壊滅する。
一方、コロニー内ではアムロのガンダムとシャアのゲルググが、激闘を繰り広げていた。
シャアの銃撃をことごとくかわすアムロ。目覚しい成長を遂げたアムロにとって、すでにシャアは敵ではなかったのである。
ほうほうの体で逃げ帰るシャアの前に、アムロを捜索中のセイラが偶然現れた。しかしこの再会は、ふたりの意見の食い違いを明らかにしただけで終わってしまう……。
シャアはサザンジバルに戻り、テキサスコロニーを出航。トランクをひとつ、ホワイトベースに向けて射出する。その中身は金塊とセイラに宛てた手紙だった。宿命に翻弄されるセイラの鳴咽が、ホワイトベースに響き渡る。
放映日:1979年12月22日/脚本:松崎健一/演出:藤原良二/絵コンテ:藤原良二/作画監督:長崎重信
第39話 ニュータイプ、シャリア・ブル
ザンジバルをテキサスコロニーで見失ったホワイトベース隊は、ひとますソロモンに帰還を果たす。
かつて、ジオンの要として名をせたソロモンは、今や連邦の重要拠点となっていた。ジオンに総攻撃をしかける日が、刻一刻と近ていたのである。
しかしソロモンでは、 停泊中の戦艦が突如爆発するという、奇妙な事件が多発していた。
「ラ、ラ」という奇怪な音とともに現われる、なき美撃者。その正体、テストを続けるララァのモビルアーマー・エルメスだったのである。
そのころギレンは、 木星帰りの男シャリア・ブルを投入。アムロはブラウプロのオールレンジ攻撃に戸惑いつつもこれを撃破する。ニュータイプ同士の熾烈な戦いを、アムロはは制したのだ。
しかし、この戦いのさなか恐れていたことがついに起こった。 アムロの発達しすぎた反射神経に、カンダムの操縦系がついてゆけなくなったのである。
放映日:1979日12月29日/脚本:山本優/演出: 久野弘/絵コンテ:斧谷稔/作画監督: 多賀かずひろ
第40話 エルメスのララァ
ガンダムの操縦系を改良するため、ホワイトベース隊はソロモンに入港する。
モスク・ハン博士の電磁理理論を利用した“マグネットコーティング”が施され、ガンダムのスピードはこれまでの3倍に上昇した。
そのころ、ジオンではついにララァが戦場へ。先陣を切るはずのリック・ドムが後方に回るというハプニングはあったものの、なんとララァは初陣で2隻のサラミスを撃破する。
一方、ソロモンでは星一号作戦が発令され、連邦軍はアバオアクーを目指して進軍を開始していた。しかしホワイトベースはガンダムの整備に手間取り、 出港が遅れてしまう。
レビル艦隊を追うホワイトベースを待ち受ける、シャアとララア。アムロとララァが、初めて戦場で出会う…。
しかし援護に駆けつけたシャアのゲルググが被弾。それにより、なんとララァはシャアに足を引っ張られる形で退却することになるのだった。
放映日:1980年1月5日/脚本:荒木芳久/演出:関田修/絵コンテ:斧谷稔/作画監督:鈴村一行
第41話 光る宇宙
徐々にジオン最終防衛線ア・バオア・クーに迫る、連邦のレビル艦隊。
デギン·ザビは、ギレンによって自らの意思から外れた局面を打開すべく、ジオンを発つ。
ギレンも己の野望を胸に秘め、起死回生の最終兵器。ソーラレイの発射準備を着々と進めていた。
そのころ、ホワイトベースはまたもやシャアのザンジバルと遭遇。アバオアクー前の空域で、アムロとララァが再び対時する。セイラとシャアもその戦いに加わり、激闘はますます混迷を極めていく。
しかし、終わりは突然やってきた。アムロとララァの意識が共鳴し合うのが我慢ならず、二人の間に割って入るシャア。
ガンダムのビーム・サーベルがゲルググに迫る。その利那、ゲルググを押しのけてエルメスがガンダムの前に現れた。「ああ………アムロ、刻(とき)が見える一一」。無情にもララァを貫くガンダムのビーム・サーベル。宇宙が閃光に包まれた…。
放映日:1980年1月12日/脚本:松崎健一/演出:貞光伸也/絵コンテ:貞光紳也/作画監督:青鉢芳信
第42話 宇宙要塞ア・バオア・クー
ソーラ・レイから放たれた光により、レビル艦隊の主力部隊30%とともに、デギン・ザビは宇宙に消えた。
ギレンの名演説により、ジオン軍の士気はいやがうえにも高まっていく。
連邦軍はホワイトベースを基点に態勢を立て直し、アバオアクーに進攻。
ゲルググの修理がままならないシャアは、キシリアから与えられたジオングを駆り、ガンダムに決戦を挑む。ア・バオア・クーの戦いは、ますます激化の一途をたどるのだった。
激戦のさなか、キシリアはギレンの父殺しの罪を糾弾し、銃弾の裁きを下す。以後、ジオン艦隊はキシリアの指揮下となった。
一方、アムロとシャアの戦いはいまだ決着がつかず、混戦状態がつづいていた。
本当に倒すべき敵はザビ家と悟り、先を急ごうとするアムロの前に、執拗に食い下がるシャア。しかし、ジオングのパワーを最大限に発揮できない自分に、シャアは焦りを感じていた。
放映日:1980年1月19日/脚本:星山博之/演出:藤原良二/絵コンテ:斧谷稔/作画監督:中村一夫
第43話(最終回) 脱出
ニュータイプとして覚醒したアムロは、徐々にシャアのジオングを追い詰める。双方機体を破損、ギリギリの戦いを繰り広げていた。
両軍ともに総力を結集して臨んだこの一大決戦も、連邦がじりじりと押し始める。激闘の中、善戦するホワイトベースもついに被弾。ガンタンク、ガンキャノンも大破、総員白兵戦に入っていった。
一方アムロは、最後の一撃でジオングと相討ちに。モビルスーツ を捨て、銃弾を撃ち尽くし、なおも戦いを止めないアムロとシャアをセイラが止める。
シャアはセイラに別れを告げ、せめて父の無念を晴らさんと、ザビ家最後の頭領キシリアを討つ。
やがて戦闘は終焉に向かう。疲弊したホワイトベースのクルーたちは、もはや生きる気力を失いかけていた。そのとき、アムロの声が脳裏に響き、みなの脱出を導いたのだった。
宇宙世紀0080、この戦いのあと、地球連政府とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれた。
放映日:1980年1月19日/脚本:星山博之/演出:関田修/絵コンテ:斧谷稔/作画監督:山崎和男
参考:別冊宝島662『僕たちの好きなガンダム』など