字は伯仁。曹操の冀州平定時に軍司馬を務め、魏建国時には黄門侍郎。曹丕に愛され、最終的には昌陵郷侯、征南大将軍に叙任されました。
演義の夏侯尚
夏侯惇の甥。
長沙の太守で魏延に殺された韓玄の弟である韓浩とともに、瓦口関の守将であった張郃の応援に向かう失敗。
続けて天蕩山、定軍山の戦いでも黄忠・厳顔の老将コンビに負け、捕虜となります。しかし、蜀将である陳式と交換されて命を拾います。
以後は徐晃と組んで襄陽を守り、そこを拠点としながら上庸一帯を攻めました。
そこに蜀の劉封が押し寄せ、これを討つために蜀からの降将孟達もやってきました。
夏侯尚と徐晃は孟達に加勢し、さらに呉に食指を動かす曹丕は三手の軍勢を繰り出しました。
夏侯尚は曹真と組んで南郡を囲むが、呉の陸遜・諸葛瑾の伏兵作戦の前に大敗しました。
正史の夏侯尚
正史では夏侯「淵」の甥。曹丕とは身分を超えた親しさでした。
孫権の臣従を信じず、対呉戦略を担当。
愛妾の死がもとで重体になったとされ、惜しまれながら死去しました。
