管輅(かんろ)、左慈の妖術で倒れた曹操に呼び出され、魯粛の死を予言した卜占の天才【三国志 演義と正史の比較】




三国志

演義の管輅

平原の人。

十九歳で寿命が尽きた男に、 北斗、南斗の居場所を教え、酒食をささげて寿命を延ばすという方法を教える。

左慈の妖術で倒れた曹操に呼び出される。この時、呉でひとりの将が死に、蜀が侵入してくると予言。すぐに呉の魯粛の死が知らされる。官職を与えるという曹操の申し出を断わり、行方知らずとなった。

正史の管輅

「方技伝」に占いの実例が多数書かれている。

容貌はいかつくて醜く、風采があがらなかった。

素性のあやしい者でも平気で一緒にふざけたという。そのため尊敬はされなかった。だが、偽りのない心で人に接していたため、最後は誰もが彼に心服したという。

子供の頃から星を見るのが好きで、成人すると易経をはじめあらゆる占いに通じた。

議論をする時は過去の書物の引用をせず、自分の考えを美しい言葉で述べたという。

富貴を得られる才能はあるが、寿命がないと弟に語ったことがある。その時、自分の寿命が四十七、八だろうと予言した。そして、その通り四十八で死去している。

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