原泰久先生:「史記で、あの年に死ぬととは決まっていたので、そこにむけて魅力的なキャラになるように描いていこうと思っていました。
ただ難しかったのは、例えば三国志だと「関羽」「張飛」という名前だけでも「オオッ!」となりますが、との時代の「王騎」と言われても、読者は誰も知らない。
〝名前〟の力に頼れないので、強烈な存在感が必要なキャラになる。それで奇抜な見た目や言動を行うエキセントリックなキャラになりました。
王騎は出てくる度に魅力が増し、どんどん強大になっていくキャラで1話のカラーページで信が矛を持っているのですが、数話後に同じように王騎が矛を持っているシーンがあり、とっさに「同じ矛にしよう!」と思いつきました。
その時に、信と王騎の関係性は決まったのかもしれません。
「天下の大将軍ですよ」 という台詞は、前から描こうと思っていて、 そのとおりに描けたんでお気に入りです。
あと、 信を馬に乗せて「これが将軍の見る景色です」というシーン。 僕は描きたいシーンは基本的には何週も前から思い描いてイメージしてるんですけど、 あのシーンはその週のネームを書いてる時に自然に出てきたシーンで、自分でも「おお!」と王騎の台詞に感動しました。」
参考:キングダム公式ガイドブック覇道列紀